2019年11月06日

ダムだけで賛否を問うのは駄目でしょhttps://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191102-00000012-sasahi-soci

Yahoo:「「国は住民の命よりダムを優先した」 本当は恐ろしいダム称賛論〈週刊朝日〉

今年はいくつもの台風が日本を襲い、水害から私たちの命をどう守るかが問われた。

 台風19号の上陸や、台風21号にともなう大雨では大規模な水害が発生。総務省消防庁によると、11月1日午後2時時点で死者・行方不明者は計100人、負傷者は465人。住宅の被害は全壊・半壊・一部破損1万3613棟、床上浸水3万3425棟となっている。いまなお厳しい避難生活を強いられている人も多数いる。

 多くの川が氾濫(はんらん)し、堤防が決壊したことが被害を広げた。国土交通省によると、決壊したのは国管理河川で12カ所、都道府県管理河川で128カ所に上る。

 堤防は「国民の生命と財産」を守るものなのに、十分整備されていなかった。治水事業関連予算はピークからほぼ半減している。

「コンクリートから人へ」のスローガンのもと民主党政権下で公共工事が抑制されたことを、批判する意見がネット上では根強い。だが、実際は、自民党が政権に復帰してからも治水事業関連予算の抑制傾向は続いている。

 ネット上では、民主党政権下で一時建設中止が打ち出された八ツ場ダム(群馬県長野原町)を称賛する動きも広がった。台風19号で記録的な大雨となったのに、利根川の越水を回避することができたのは、八ツ場ダムのおかげだという主張だ。

 国も八ツ場ダムの効果はあったとの立場だ。安倍晋三首相も10月16日の参議院予算委員会で、次のように述べた。

「八ツ場ダムは大変な財政的な負担もあった。これは後世に負担を残したのかといえば、財政に対して国民みんなで何世代にもわたって対応していかなければならないものだ。同時に、国民の後世の人たちの命を救うことにもなる」

 総事業費が5千億円を超え“日本一高額なダム”といえる八ツ場ダム。行政のトップとしては、「命を救うためのもの」として、その有効性を強調するのは当然かもしれない。

 しかし、これには、複数の専門家が疑問を示す。八ツ場ダムが本当に氾濫防止に機能したのか詳しい検証がないまま、有効性がことさら強調されているというのだ。

 八ツ場ダムは台風19号の接近時に、たまたま試験貯水中で、想定より多くの水を蓄えることができた。これは運が良かっただけなのに、ダムで水害が防げると誤った考えが広まっているという。

国交省OBで河川行政に詳しい宮本博司さんはこう指摘する。

「一般的にダムに水害を防ぐ効果はありません。緊急放流する事態になれば、むしろ水害のリスクは高まります。ダムよりも、堤防の補強を優先するべきです」

 今本博健・京都大名誉教授(河川工学)もダム建設を優先し、堤防強化を後回しにしてきたツケがまわってきたと指摘する。

「住民の身近なところにある堤防を強化してから、必要があればダムを造るべきでした。政府は2015年の鬼怒川の堤防決壊を受けて、強化に取り組み始めたが十分ではない。各自治体でも予算が十分に確保できず、細々としか取り組めていないのが現状です」

 大熊孝・新潟大学名誉教授(河川工学)もこう訴える。

「ダムの欠点は今回たくさん分かったと思います。計画を超える降雨があったら緊急放流をしなくてはならないので、結局、役に立たない。地球温暖化ですごい雨が降ってくる時代はダム建設をやめるべきなのですが、国の頭の中はなかなか切り替わりません」

 大熊氏は、行政は土木技術の向上に対応出来ていないとも指摘する。かつて、河川工学では「堤防から越流すれば破堤する」とされてきた。しかし、土木技術の飛躍的な向上によって、越流しても簡単には破堤しないように強化することが可能となり、河道の改修事業も安価にできるようになった。堤防の強化方法はいろいろあるが、「地中連続壁」という工法も有効だという。

「堤防の天端からスクリュー式の穴掘り機でセメントを入れて固め、地中に連続的な壁を作る工法です。この工法によって堤防は固められ、簡単には壊れなくなります。川の水が堤防に浸透していくことを透水係数といいますが、それがかなり抑えられ、越流しても堤防がぶよぶよしない。決壊さえしなければ、死者を出すような大被害は避けられるはずです」

 だが、国は「ダム依存体質」から脱却できないでいる。典型的なケースといえるのは、熊本県を流れる白川だ。上流にあたる阿蘇外輪山の切れ目に、洪水調整専用の立野ダムが建設されている。総事業費は917億円に上る。

 この立野ダムの必要性が揺らいでいるという。2012年の豪雨で、白川は越水し、下流域の熊本市は大きな被害を受けた。国は白川水系を河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)に指定。堤防補強や河道改修事業などをしてきた。

 大熊氏が説明する。

「白川下流域の堤防を強化し、毎秒2千トンの流下能力しかなかった箇所を、毎秒3千トン流れるようにしたのです。16年に熊本地震が起きたため工事は1年間延びましたが、約605億円かけて18年に完成しています。一方、立野ダムの洪水調整能力は、200トンしかありません。下流域で毎秒1千トンも多く流れるようにしたのだから、もはやダムを建設する必要はなくなったはずです。熊本地震で地質的にも危険なことが明らかになりました。計画は見直されるだろうと思っていましたが、18年には本体工事が着工しました。国のダムへの執着は尋常ではありません」

 ダム反対運動に取り組む水源開発問題全国連絡会の遠藤保男・共同代表は、「ダム建設が優先されることで住民の命が危険にさらされている」と訴えている。

「堤防を強化してしまうと洪水が起きなくなり、ダムを造る口実がなくなってしまう。ダム計画が残っている河川では、堤防が未整備のところが目立ちます。18年7月の西日本豪雨では、愛媛県の肱川の二つのダムが緊急放流し、下流が氾濫しました。肱川支流にはおよそ30年前から山鳥坂(やまとさか)ダムが計画されていますが、地元住民が反対してなかなか着工できませんでした。国はこのダムを造るために、堤防強化を怠ってきたのではないか。ダムなんかやめて堤防を整備するよう各地の住民が訴えていますが、国は耳を貸そうとしません」

 ダムでは、「命は守れない」ことがはっきりしつつあるのだ。堤防の整備や避難計画など、行政の対応が遅れている分野はいろいろある。私たちは、自ら水害に備えつつ、行政の取り組みを監視していかなければならない。(本誌・亀井洋志、吉崎洋夫、池田正史、多田敏男)


災害が多い国ですから、いろんな手段を使って防災を考えていかないと
この島国には住めないわけです
なのに、なんで命を守る手段に、こうまで反対をするのか理解できないですね

確かにダムだけでは水害は防げないけど、だからといってダム無しで水害を防ぐのは難しいでしょう

そして、そういった災害対策を施せばものすごく金がかかるのは確かな話
昨今の公共事業は無駄って考えが蔓延したおかげで守れるものも守れなくなってきているわけで
ここで金を使うことをためらっていたら、より酷い災害に備えることは出来ないでしょうね

こういうアホみたいな報道をする連中が消えて無くなれば良いのに!


金を使わなきゃ命は守れません!
知恵と工夫だけで守れるほど、災害は甘くないことがまだわからないのかなぁ


今回のダムもだけど
東日本大震災などで自衛隊が見直されるようになったのも不愉快だったようですよね
各マスコミの面々は


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191102-00000012-sasahi-soci


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posted by ! at 20:32| 東京 ☀| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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